マセラティギブリの中古車を大阪で探す!

大阪近郊でマセラティのギブリの中古車を探している人にお店の紹介や、マセラティギブリの中古車を選ぶ際の注意点、ポイントなどを書きたいと思います。また、マセラティギブリSQ4等、グレードの違いや、中古ホイールなど、パーツ情報や試乗レポートなども調べてみようと思いますので、宜しくです!

マセラティギブリSSは貴重なクラシック

前回の記事でも触れた初代マセラティギブリですが

 

歴代のマセラティの中でも最も優雅で美しい
初代ギブリ。そのデザインは高級車としての
オーラにあふれ。今見ても凄みがあります。

 

この端正でクリーンなデザインを担当したのは、
カロッツェリア・ギア時代のジウジアーロ

 

約7年程の生産期間の中で大きな節目があるのですが
そのことを書こうかと思います。

マセラティギブリのハイスペックバージョン。ギブリSS

 

 

 

マセラティギブリSSの登場

 

1966年に登場した初代のギブリ。最初エンジンは
4700CCのV8エンジン。出力は330馬力で
最高速度は時速265kmを誇りました。

 

その後1970年にはギブリSSに進化して、排気量がほぼ5000CC
まで上げられて、出力は335馬力になりました。

 

最大トルクは40Kgmから49Kgmまで上げられこれによって
最高速度は時速280kmになりました!

 

当時の一番のライバルはフェラーリ365GTB/4デイトナ

 

この初代ギブリの生産期間中に、ライバルは、やはり
同じFRレイアウトを取っていたフェラーリなのかな?

と思うのですが

 

最初この初代ギブリが発表され始めた頃。
フェラーリは275GTB/4の時代でした。

 

フェラーリは1960年代の丸みのあるデザインで、
ギブリに比べるといささか古典的なスタイルをしていました。

 

性能でも最高速、時速256kmはマセラティギブリより
少し劣る感じでしたので、マセラティギブリの方が
パフォーマンス的にも優位でした。

 

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しかし、フェラーリも手をこまねいて見ているわけでは
当然ありませんので、1968年にはフェラーリ
365GTB/4 デイトナを発表します。

 

このデイトナは今までの古典的なフェラーリとは
だいぶ違うスタイリングをしていて、そのあとの
ミッドシップフェラーリに通じるような1970年代的な
デザインになっています。

 

しかも12気筒エンジンはマセラティギブリよりも
だいぶパワーが上回っていて、352馬力を誇り、最高速度
も時速280キロというここでカタログスペックを
ひっさげ、登場しました。

 

これを見てマセラティ

 

うお!ヤッバい…

となったのかは定かではありませんが、


最高速度というのはまぁ今でもそうですが、
このあたりのスーパースポーツカーにとっては大事な
指標のひとつですので、時速にして15キロも差をつけられたら
このまま黙っているわけにもいきません。

マセラティ初代ギブリの最終型のギブリSS

 

まぁ、そこでなんとかライバルと同等の280キロまでは
最高速を上げたかったのは容易に感じ取れます。

 

マセラティも急きょエンジンの設計の見直しを
図り、1970年にギブリはSSとなって、とりあえず
フェラーリデイトナと同様の最高速度を誇るGTに
なったというわけです。

 

この後、スポーツカーや大排気量の車にとって
は暗黒の1970年代がやってきて、オイルショック
ガソリンの値段があがったり、

特にアメリカの排気ガス
規制が厳しくなったことで、エンジンに色々な
排気ガスの規制装置を取り付けることになって、

 

この手のイタリアのハイパフォーマンスエンジン
にとっては魅力が無くなってしまう時代がやってきます。


車がエコを意識し始めるのってこの1970年
位からなんですね。

 

それまでは、環境の事なんか殆ど考えずにただただ、
馬力向上と最高速度が上がれば上がるほど(つまり速さ。
速い車はエライ!みたいな)良い車。

という価値観だったのですね。

 

ここから、ちょっと時代の波に上手く乗れなかった
マセラティは業績が悪くなって、会社として存続
出来なくなり、身売りを繰り返していくわけです。

 

 

ギブリは創業者のオルシファミリーが作った最後の
マセラティで、いわば高級なGTカーとして、とにかく
贅沢で、上品な車なわけです。

 

今のマセラティも、この頃までに確立されたブランドイメージ
をもってきて商売をしている(貴族的な、孤高な自動車メーカー)
と思うんですけど、本当の意味での高級車メーカー
だったマセラティはこの時代が最後、かと思うんですよね。

 

 

初代ギブリを見ながらそんな事考えてしまいました。