マセラティギブリ初代モデルについて
マセラティギブリって、結構歴史のある
名前で、マセラティでは現行のモデルも合わせて
3度生産車の名前として使っています。
ギブリはその時代のマセラティの状況だったり、
時代背景によって、車の種類を3度とも
変えています。
マセラティの初代ギブリは豪華なGT。
マセラティギブリの3世代にわたる遍歴
1世代目 は1960年代中期~1970年頃に
当時のフェラーリ、ランボルギーニー
等と同じく、スーパースポーツカーとして。
しかし、マセラティは、他とは違いあくまで、乗りやすい
豪華なロングツアラーとして作られた車でした。
2世代目はマセラティとしては量産を狙って作った
ビトゥルボシリーズの最終進化系として、デビュー
させた車にギブリの名前を復活させたのです。
初代が生産中止になってから20年後。
1990年~1997年頃の車です。ギブリⅡと呼ばれた車です。
サイズは全長は短く切り詰められ、いかにも
良く曲がりそうなショートデッキのスタイル。
直線基調の四角い2ドアクーペで、ツインターボの
非常にアグレッシブな車でした。
加えて、まさにイタリアの貴族趣味といえる
ゴージャスかつ妖艶なインテリアが供えられた
パーソナル感ただよう大人のクーペでした。
3世代目はギブリⅡの生産中止から15年ほどを経た
2013年。今度は4ドアセダンの名前として復活しました。
今回のギブリは、マセラティの今までにない
顧客を開拓すべく作られた車で、今のところ
その目的は果たされているような気がします。
マセラティ初代ギブリは今見ても素晴らしい!
いやぁ~かっこいいですよねぇ~!
マセラティはどことなく漂う大人っぽさ。
貴族的な感じがいいんです。
初代のギブリは手作りのGTカーを作っていた
当時のマセラティとしては沢山売れた車で、全部の台数合わせて
1000台以上は売れたという。
フェラーリや、ランボルギーニー同様、
当時のイタリアのスーパーカーのセオリー通り
ボディからエンジンから、内装からすべて手作り。
そんな、恐ろしく生産性が悪い、手間の掛かる車
としてはかなりの販売台数だったのですが、
そのうち僅かな数。120台少々がオープンボディの
ギブリ・スパイダーとして販売されました。
クーペのデザインも素敵なんですが、この
スパイダーボディの優雅さもすばらしい。
低く長いノーズから始まり、リアのトランクリッド
まで流れるようなデザイン。優雅でかつ斬新なデザイン。
当時のフェラーリなどと比べてもすっきりとした
スタイリッシュなデザインです。
初代マセラティギブリのデザイナーはあのジウジアーロ
マセラティの初代ギブリって1965年のトリノショーでデビュー
したのですが、次代を考えたらとてつもなく斬新
なデザインですよ。
だって昭和40年ってことですので、その頃日本車は
例えばスカイラインは箱スカ以前の時代ですし、
トヨタの2000GTもまだプロトタイプすら出ていない
頃じゃないでしょうか?
その頃フロントにはリトラクタブルヘッドライトを備え
シャープで低いノーズ。
全長は4,7m。幅は1,8mもあるのに二人しか乗れない
贅沢なクーペ。
しかも全高は1160㎜って、めっちゃ低い!!
今の車で低い車で思い浮かべるのが
例えば、ランボルギーニのアヴェンタドール。
この車の全高は1136㎜。
それと比べて25㎜高いだけ。
この平べったい感じがまた、ギブリのロングノーズ
なデザインとの相乗効果でより低く、スタイリッシュに
見えるのだと思います。
この初代ギブリ。
デザインはカロッツェリア・ギアの作品なのですが、
実際にデザインしたデザイナーは。当時ギアに在籍していた
かの有名な自動車デザインの巨匠。
ジョルジェット・ジウジアーロでした。
基本のフォルムはセクシーな1960年代的デザインですが
シンプルかつクリーンな直線基調の形は、やっぱり
ジウジアーロっぽい造形と言えます。
それにしても、優雅で、カッコいい車ですよねぇ。